先週末にフランスで開催されたルマン24時間レースですが、TOTALがサポートしている
2台のトヨタTS030ハイブリッドは、善戦しましたが、2位と4位という結果になりました。
総合結果は、優勝が2号車のAUDI R18 e-tronクアトロで、2位が8号車のトヨタTS030、
3位が3号車のAUDI R18でした。
10月には富士スピードウェイでWECが開催され、トヨタTS030とAUDI R18の戦いが観られます。
トヨタのホームレースになりますので、ぜひとも優勝して欲しいですね。
エンジンに関するレギュレーションの話がよく出てきますので、このディーゼルエンジン
の歴史について触れておきたいと思います。
2011年からLMP1クラスのディーゼル車は、排気量が3.7Lになりましたが、2006年から始まった
ディーゼルエンジンによるルマンへの挑戦ですが、当時はAUDIにはプジョー908 HDi FAP
(TOTALでサポート)というライバルがおり、両車とも5.5L V12ディーゼルターボ
という大きなエンジンでした。
700馬力だった出力は、2008年には850馬力まで上がったと言われており、速くなり
過ぎたディーゼルマシンをレギュレーションによって規制し、2011年に3.7Lに排気量を
下げました。
現在は、トヨタTS030が3.4L V8 自然吸気ガソリンエンジン+ハイブリッドで、燃料タンクが76L、
AUDI R18 e-tronクワトロが3.7L V6 ターボチャージャー付きディーゼルエンジン+ハイブリッドで、
燃料タンクが58Lとなっています。
ディーゼルエンジンの方が燃費がよいので燃料タンク容量がガソリン車に比べて20L近く少なく、
かなりの制限を受けているように見受けられますが、それでもまだ性能差が大きいみたいです。
By ZX