スーパーGT第5戦鈴鹿 (プリウスGT)

猛暑日が続いていた8月17日、18日に鈴鹿サーキットスーパーGT第5戦が
開催されました。
レース結果はウェブや雑誌等で既にご存知かと思いますが、TOTALがサポートして
いるトヨタ・プリウスGTと、日産GTR-GT3は残念な結果となりました。

プリウスGTは、予選前の練習走行時にシーケンシャルミッションにマイナー
トラブルが発生し、リアセクションをバラしてミッションケースを開けて
カニック総動員で対応するなど、かなり切迫した状況でしたが、なんとか
予選に間に合ったものの、走行時間が足りなく、セッティングを詰め切れないまま
下位に沈みました・・・。
決勝では、エアコンの故障、セーフティカー導入時のピット作業でペナルティ
を受けるなどの不運が重なり、完走するのがやっとの状態でした。

また、今回はJAF-GT車両は車高を上げられ、吸気リストリクターも絞られたため、
いくらハイブリッドによるメリットがあるとはいえ、NAエンジンのプリウス
直線スピードも伸びず、コーナリングスピードも落ちてしまい、全く駄目でした。


一方、BRZやCR−Zも性能調整されているはずですが、こちらはその調整
の影響が無いかのごとく、速い!
ターボによる過給や、基準となるリストリクターの径自体に差があり、どうしても
プリウスGTは不利になってしまいます。
ターボ車JAF-GT車両との性能差が大きく、今後もかなり厳しい状況が続きそうです。

日産GTR-GT3は安定したパフォーマンスを発揮し、決勝では上位入賞が見えていましたが
排気管が割れてしまい、その排気熱でボディなどが燃えるというアクシデントに
見舞われ、こちらも残念な結果となりました・・・



プリウスGTのブレーキフルードはelf HTX 115を使用しています。
このブレーキフルードはドライ沸点が290℃で、300℃に達していませんが、
耐フェード性能が高いので、1000kmの長丁場でも車重が重くてブレーキに厳しい
プリウスGTでも全く問題ありません。


By ZX