Super GT第6戦鈴鹿 (GT300 Corolla Axio apr GT)

スーパーGT第6戦が、2011年9月11日に富士スピードウェイで行われました。
TOTALがテクニカルサポートするaprさんのTOYOTA Corolla Axio GTの2台は
メインストレートで最高速が伸びず、予選から大苦戦。
市販クラウンの3.5Lエンジンをチューニングして使用していますが、
FポンエンジンのISや、FIA GT車両にはまったく歯が立ちません。
また、性能調整で吸入リストリクター径を拡大しても、レーシングエンジン
のように高回転からパワーを出すようなエンジンではないため、LEXUS IS
に比べると、その恩恵がありません。


一方、このクラウンのエンジンは中低速型ということもあり、燃費が良いという
メリットがあり、走行距離が長くなればなるほど有利です。
本来スーパーGTは走行距離の長い耐久レースなので、そのメリットが出るはず
なのですが、震災の事もあり、今年は走行距離が短く設定され、そのメリット
が生かせない状況になっています。
つまり、今年のGTは速さが問われるスプリントレースになっており、Axio GTは
苦戦を強いられているのです。


そんな状況で、少しでもエンジンパワーを出せるようにと、今回の富士では
QUARTZ ENERGY 9000 0W30を投入。
フリクションロスを減らし、出力向上が期待できます。
また、それ以上に期待しているのは燃費性能です。
給油量が少なくなればピット作業の短縮にも貢献できますから、この0W30の
省燃費性能は非常に有効です。



当社はテクニカルサポートの1つとして、使用したオイルをフランスの研究所
でプラズマ分析し、エンジンの摩耗やオイルの劣化状態をチェックしています。
今回は、土曜日の練習走行と予選を走行した後のオイルを採取しました。
上の写真のとおり、100cc程度を注射器型容器で抜き取ります。
それをフランスに郵送し、1週間程度で分析結果がメールで送られてくる
仕組みです。



決勝はほぼ最後尾からのスタートでしたが、aprさんの戦略が功を奏し、
一時は6位前後にまでジャンプアップしましたが、他車のスピン等に
巻き込まれるという不運に見舞われ、下位でゴールするという結果に
なってしまいました。


残り2戦ですが、表彰台の頂点目指してがんばって欲しいです。


By ZX